参院選投票率 愛媛18・19歳ワースト3位
総務省が9日に公表した7月の参院選の投票率調査によると、愛媛選挙区で18歳は41.43%、19歳は29.90%だった。18、19歳の合計は35.78%で全国平均(46.78%)を11.0ポイント下回り47都道府県で3番目に低かった。
18歳は全国平均を9.85ポイント、19歳は12.40ポイント下回った。19歳は単独でもワースト3となった。
都道府県別で最も高かったのは東京、最低は高知で、都市部が高く、地方が低い傾向が表れた。
愛媛の選挙当日有権者数は18歳1万3593人、19歳1万3040人の計2万6633人だった。
ただ県選挙管理委員会によると、18歳のうち高校3年生を多く含む1998年4月2日~7月11日生まれ(3801人)の投票率は67.72%で、18歳全体を26.29ポイント上回った。
ワースト3位となった10代の投票率について県選管は「初めての全数調査で愛媛の立ち位置が分かった。若者の政治参加意識の向上に向け結果を詳細に分析する」と受け止める。
背景として「交通網が未発達で県外だけではなく県内への進学や就職時でも住民票を移さないケースが多い」と指摘。今後は住民票移転の呼びかけを強化する方針を示した。